一目瞭然、目からウロコ!


正しい意味を知らず、自分で勝手に意味を想像して読んでいる時代小説用語はありませんか?

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 呼子笛(よびこぶえ)

江戸時代、岡っ引きが下手人を追いかける時に吹く警笛。「ピー」という連続音ではなく「ピリピリピリ…」と鳴る。


 

 

 

 



 放し亀(はなしがめ)

自分の功徳(病を免れ寿命が延びると言われていた)や先祖供養のために捕らえられた亀を逃がしてやる(放生:ほうじょう)こと。「放し亀」の他に「放し鳥」や「放し鰻」も同様に行われた。放生用の生き物は橋のたもとや池の端で亀は10文、雀は5文程で売られていた。


 

 

 

 



 波銭(なみせん)

江戸時代に鋳造された四文銭で、寛永通宝四文銭・文久永宝のこと。裏に波形の紋様があることから波銭と呼ばれた。四文銭一枚はおよそ現在の百円に相当する。同じ寛永通宝でも裏に波型の模様の無いものは一文銭。


 

 

 



 印伝革の財布(いんでんがわのさいふ)

印伝(印傳)とは、鹿などの皮をなめした素材に染色を施し、漆で模様を描いたもの。財布・たばこ入れ・袋物などの素材として用いられた。


 

 

 

 



 鎖帷子(くさりかたびら)

刀からの護身用に着用するもので、筒袖の帷子(かたびら)に細い鎖(くさり)を細かく編んだものがとじつけてある。衣服の下に着用することから着込みとも呼ばれる。


 

 

 



 十徳(じっとく)

羽織の形に似た上着で、生地は絽(ろ)・紗(しゃ)・麻などの薄物を用いた。江戸時代には医師、儒者、茶人、絵師などが着た。


 

 

 

 



 鬢盥(びんだらい)

江戸時代、髪結いが小道具一式を入れて持ち歩いた引き出しつきの手提げ箱。上方(かみがた)では台箱と呼ぶ。


 

 

 

 



 鉤縄(かぎなわ)

先端に鉄かぎをつけた縄。物に引っ掛けて引き寄せたり、足がかりの無い塀や壁を登ったりするのに使う。「忍者七つ道具」の一つ。


 

 

 



 頭巾(ずきん)

高位のお侍がお忍びで外出するときに好んで用いられたのが山岡頭巾。宗十郎頭巾と言えば「鞍馬天狗」がまず頭に浮かぶ。


御高祖頭巾

山岡頭巾

宗十郎頭巾



 玉簪(たまかんざし)

最もポピュラーな簪で、耳かきのついたかんざしにサンゴ、瑪瑙、ヒスイ、鼈甲、象牙、硝子などでできた飾り玉を1つ挿してあるだけのもの。かんざしの足は1本足と2本足のものがある。


 

珊瑚玉

翡翠玉

鼈甲玉


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