一目瞭然、目からウロコ!
正しい意味を知らず、自分で勝手に意味を想像して読んでいる時代小説用語はありませんか?
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裁着(裁付)袴(たっつけばかま)
山袴、あるいは伊賀忍者が用いたので伊賀袴などともいう。ズボン状に股が割れていて活動しやすく、ひざから下を細くし、下部を脚絆(きゃはん)のように仕立てた袴を裁着袴という。主に武士が用いたが、きこりや猟師、職人や踊りの役者など民間にも広まった。
野袴(のばかま)
江戸時代、武士の旅用や火事装束などに着用した袴。緞子(どんす)や錦(にしき)・縞織物を用い、袴の裾が摺り切れたり汚れが付いたりしないように裾に黒ビロードの太い縁をつけてある。 (注 : 現在では、裾の方をしぼった着用しやすい袴を総称して野袴と呼ぶ場合もある)
見越しの松(みこしのまつ)
何かの上を越えて見える状態を見越しと言い、「見越しの松」は塀際に外から見えるように植えられた松の木のこと。
長屋の井戸(いど)
江戸の下町の共同井戸には木管の水道で水が引かれていた。
御白州(おしらす)
奉行所や陣屋などに設けられた、罪人を吟味するところ。白い砂利が敷かれていたのでこう呼ばれた。裁きを受けるものが町民や百姓の場合、砂利敷の上の筵に座らされ、身分が高い場合は縁側に座った。また同心は武家の中では身分が低いため座敷・縁側に上がることは許されず、砂利のところに控えていた。
手習い所(てならいどころ)
江戸時代、町人の子弟に読み書き、計算や道徳等を教育したところ。浪人やその娘が手習い師匠をして世を送っている例も多かった。
海鼠壁(なまこかべ)
壁塗りの様式の1つで、壁面に正方形の平瓦を並べて貼り、目地(継ぎ目)に漆喰をなまこ形(かまぼこ型)に盛り上げて塗った壁。江戸初期に武家屋敷の長屋門の壁などに始まり、後に民家の土蔵にも使われるようになった。
町駕籠(まちかご)
江戸時代、庶民が使える町駕籠としては、今で言う流しのタクシーにあたる辻駕籠と、ハイヤーにあたる宿駕籠の二種類があった。構造上の分類で言うと、4本の竹を四隅の柱として竹で組んで、筵の垂れをかけた簡素なものを「四つ手駕籠」という。さらに粗末なもので、更網代(あじろ)の屋根を掛けただけの,垂れも囲いもないものは「山駕籠」と言い、軽いので山道を登るのに都合が良かった。
四つ手駕籠
山駕籠
大名駕籠(だいみょうかご)
大名が乗る豪華な駕籠は引き戸が付くなど居住性、装飾性がより高められ、乗物とよばれた。大名の夫人が用いた女性用は女乗物とよばれ、美しい蒔絵(まきえ)の模様が外装に施された見事なものである。
囚人駕籠(しゅうじんかご)
江戸時代に重罪人や被疑者を入れて護送した竹かごで、唐丸駕籠とも呼ばれた。唐丸とはニワトリの一品種のこと。
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