一目瞭然、目からウロコ!


正しい意味を知らず、自分で勝手に意味を想像して読んでいる時代小説用語はありませんか?

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 裃(かみしも)

小袖の上に着る袖のない肩衣(かたぎぬ)と袴(はかま)を合わせて裃(かみしも)と呼ぶ。江戸時代の武士の正装で、登城の時などに着た。通常は肩衣と袴を共布で作り(のちには継裃(つぎかみしも)と言って必ずしも共布に限らないものも出てきた)、肩衣の背と両胸、および袴の腰板の4か所に紋を入れた。足首までの丈で、裾に括り緒のない袴を半袴あるいは平袴という。さらに鄭重な礼装として裾が引きずるように長い袴(長袴)を履くこともあり、 これを肩衣と合わせて長裃 (ながかみしも)と言う。


 

 

 



 着流し(きながし)

和装の時に、袴を穿かない様を着流しと呼ぶ。黒紋付の羽織に黄八丈(黄色っぽい地の格子柄)という廻り方同心の着流しスタイルが時代劇でおなじみである。袴も穿かず羽織も着ないものだけを着流しと呼ぶこともある。


 

 

 



 挟箱(はさみばこ)

武家が登城や参勤交代の道中に衣類や身の回り品を入れて従者に担がせていた箱で、長方形の箱の両側に環がついていて、それにかつぎ棒を通した。


 

 



 夜鷹そば(よたかそば)

屋台を担ぎつつ、江戸の夜の街を流したそば売りのこと。看板に「二八そば」とあるが、二八の解釈に2説ある。1つはうどん粉とそば粉の割合を2対8でつくったそばという説で、もう1つは2×8=16すなわち1杯16文のそばだからという説である。


 

 

 

 



 苦無(くない)

忍者が使用した両刃の道具。武具として使えるだけでなく、壁を登る、地面に穴を掘る、潜入する建物の戸を外す、小刀として使う、投げ縄のおもりとして使うなど万能具である。


 

 



 蕎麦掻き(そばがき)

日本では古くから蕎麦を食べていたが、麺状にした「蕎麦切り」が庶民の生活に広がったのは江戸中期以降のことである。 それまでは塊状の「蕎麦掻き」にして食べていた。蕎麦掻きは箸で少しずつちぎりながら、そばつゆや醤油をつけて食べる。 蕎麦切りのようにゆでず、また、つなぎは使わないので、蕎麦掻きの方が蕎麦粉本来の持つ味がわかる。


蕎麦掻き

 

蕎麦切り

 



 撒びし(まきびし)

撒びし(まきびし)とは、忍者が用いる道具のひとつ。逃げる途中にばら撒き、上を向いたトゲで追手に怪我を負わせる、またはそれを踏まないようにするために追手の速度を落とさせる効果がある。撒びし(まきびし)の種類には天然びし(菱の実を乾燥させたもの)と鉄びし(鉄製)がある。


天然びし

鉄びし



 股引(ももひき)

股引はズボン状のはきもので、お尻を包むように腰を巻いた後、紐で締めるようになっている。近世以降,半纏や腹掛けと組み合わせて,主に商人や職人が仕事着として用いた。 腹掛けの前面にある大きなポケットを「どんぶり」と呼び(腹掛けそのものをどんぶりと呼ぶこともある)、職人やその親方が「どんぶり」から無造作に金を出し入れして使ったことから大雑把な金の出し入れを「どんぶり勘定」と言うようになった言われている。


 

 

 



 匕首(あいくち)

匕首(あいくち)または合口(あいくち)は、鍔の無い短刀のこと。柄口(つかぐち)と鞘口(さやぐち)がぴったり合うように作られていることから、「合う口」の意味で「合口」と呼ばれるようになったが、中国の短剣の「匕首」(ひしゅ、ビーショゥ)と混同され、現在はどちらの表記でも「あいくち」で意味が通る。


 

 

 



 脇息(きょうそく)

座ったときに肘(ひじ)をかけ,体をもたせかけて休める道具。ひじかけ。


 

 

 


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