一目瞭然、目からウロコ!
正しい意味を知らず、自分で勝手に意味を想像して読んでいる時代小説用語はありませんか?
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切手(きって)
「切手」とは、それを持参した人に表示された商品を引き渡す一種の商品券を意味するもので、当初は「切符手形」と称していたが、その後略されて切手とされるようになった。必要な時に商品が手に入るという利便性から祝儀や返礼など贈答用に多用された。米切手、酒切手、饅頭切手、蒲鉾切手、生魚切手や料理切手(有名料亭の料理券)など多様な切手が発行された。
酒切手
菓子切手
米切手
饅頭切手
生魚切手
口入れ屋(くちいれや)
口入れ屋とは現在の職業紹介所のようなもので、奉公人の周旋・仲介を業とする人。当初地方から江戸に流れて来た身分の不確かな者の保証人となり、職場を斡旋、稼ぎの一部を身元保証料として徴収するのを本職としていた。又、豪商の娘の嫁入り先を世話するなど、いわば便利屋的存在でもあった。
帳場(ちょうば)
帳場とは、旅館や商店などで、帳付けや勘定などをする所で、一般に三方を結界(けっかい)と呼ぶ低い衝立格子(帳場格子)で囲い、この中で主人・番頭が帳面付けや勘定などをした。「結界」は仏教用語で、一定の場所をくぎり、その内側を聖域として外側から不浄なものが入らないようにすることで、転じて,商家で帳場の囲いとして立てる格子を結界と呼ぶようになった。
総髪(そうはつ)
総髪は、月代(さかやき)を剃らず髪を伸ばして結い上げる男の髪型で、浪人、医師、儒者、神官に多く見られた。
根深汁(ねぶかじる)
池波正太郎著「剣客商売」の冒頭部分にも出てくる根深汁(ねぶかじる)は葱のぶつ切りを実にした味噌汁。千住葱や下仁田葱のように、土を盛り上げて根を白軟化させた白葱を使う。
深川めし(ふかがわめし)
「深川めし」の発祥は、アサリのむき身と葱などのあり合わせの野菜を味噌で煮込んで熱いご飯にぶっかけた漁師ごはん。後になって、弁当として持ち運べるように炊き込みご飯のスタイルの深川めしも生まれた。
連子格子(れんじこうし)
角材を縦横の格子状に組み上げた建具を格子というが、その中で細い角材を縦方向に並べたものを連子格子と言う。竪桟だけの場合と補強のための中(横)桟を少数入れる場合とがある。
読売り(よみうり)
読売りとは、 江戸時代、世間の出来事を速報した瓦版一枚、または数枚の摺り本の内容を面白く読み上げながら街頭で売り歩いたもの。よく、映画やテレビの時代劇で手拭いをたたんだものを頭に乗せた読売りが出てきますが、実際には図にあるような深い編笠を被っていました。その理由は、当時厳しい言論統制下にあったので顔を隠すためのようです。
火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)
江戸時代に町奉行とは別に、主に重罪である火付け(放火)、盗賊(押し込み強盗団)、賭博を取り締まった若年寄り配下の役職。幕府常備軍の御先手弓・筒之頭から選ばれた。
煮売り屋(にうりや)
煮魚・煮豆・煮染など、すぐに食べられる形に調理した惣菜を販売する商売のことを煮売りという。当初は「振り売り」または「屋台」が主であったが、のちに煮売りを兼業した一杯飲み屋が現れ、これらも煮売り屋、煮売り酒屋と呼ばれた。
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