一目瞭然、目からウロコ!


正しい意味を知らず、自分で勝手に意味を想像して読んでいる時代小説用語はありませんか?

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 洗い桶(あらいおけ)

江戸時代、旅人が旅籠(はたご)につくと、まず用意された桶で足を洗ってから宿屋にあがった


 

 

 



 六十六部(ろくじゅうろくぶ)

略して六部とも言う。厨子 (ずし) を背負って鉦 (かね)や鈴を鳴らして家々を回り、銭を貰ってはその日暮らしを立てながら、写経した法華経を日本全国の六十六カ国の霊場に一部ずつ奉納して回る者。


 

 

 

 

 



 錫杖(しゃくじょう)

僧侶・修験者が持ち歩く杖の一種で、 頭部の宝珠をかたどった金属の輪に同じく金属製の輪が6個または12個通してあり、振ったり地面を強く突いたりして音を鳴らす。そのシャクシャク(錫々)という音から錫杖の名がつけられたともいわれる。「仕込み錫杖」は仕込み杖の一種で、外見からは刀剣と分からないないように偽装された隠し武器である。


 

 

 



 金創膏(きんそうこう)

刀で負った傷を治すためによく使われた膏薬。金創膏は7種類の生薬(ケイヒ、シャクヤク、ダイオウ、ジオウ、ソウハクヒ、トウキ、カンボウイ)を混ぜ合わせたもので、その中で現在でも傷に良いとされるのが、抗菌作用のすぐれたダイオウ、止血作用に効果があるジオウ、 そして、鎮痛作用で知られるシャクヤクです。下の真中の写真は貼るタイプの金創膏の例ですが、時代小説では貝殻などに入った塗り薬のタイプがよく登場します。


 

 

 



 お仕着せ(おしきせ)

丁稚の定番の服装は縞の木綿に前掛けですが、この丁稚の着物は盆と暮れに主人から与えられ「お仕着せ」と呼ばれた。型どおりに物事が進められ、自分では選ぶことができないことを「お仕着せ」と言うのはここから来ている。


 

 

 

 



 証文(しょうもん)

金品の貸借や約束事など、ある事実を証明する文書。


金ニ両借用証文

借宅証文

生子証文



 行燈(あんどん)

行灯は木や竹、金属製などの枠に紙を貼り、中に油皿(ゆざら)を入れて火をともす照明器具。


 

 

 

 



 有明行灯(ありあけあんどん)

寝るとき枕元に置いて夜通し灯していた小型の行灯。提げ手が付いており持ち歩くこともできる。


 

 

 

 



 煙草盆(たばこぼん)

タバコを吸う時に使う道具を入れておく箱。炭火を入れる火入れ、吸殻を捨てる灰吹き、煙管(きせる)、煙草入れなどがセットになっている。


 

 

 

 

 



 長屋の共同便所

長屋の共同トイレは江戸では惣後架(そうこうか)、京・大阪では惣雪隠(そうせっちん)と呼ばれた。裏長屋の共同トイレは男女兼用で、井戸やゴミ捨て場のある共同スペースに設けられた。京・大坂では、上まで間口いっぱいに扉があるのに対して、江戸では下半分しか扉がなく、しゃがんでも頭が見えることで使用中かどうかわかるようになっていた。


 

 

 

 


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