江戸時代の貨幣体系(かへいたいけい)
1両=4分=16朱、 金1両=銀60匁=銭4貫文(4000文)、 1両=銭4000文(4貫文)、 1分=銭1000文(1貫文)、 1朱=銭250文(0.25貫文) (但し1両=4貫文(銭4000文)は景気と世相により変動した) 時代小説を読む時には1文=現在の20円、1両=現在の10万円ぐらいに換算して読むと、おおよその価値を実感できます。
切り餅(きりもち)
形が切り餅に似ていることから1分銀100枚(25両相当)を四角く包んだものを切り餅と言うが、広い意味で小判を25両包んだものも切り餅とよばれる場合もある
深編笠(ふかあみがさ)
顔が隠れるぐらい深く編まれた編み笠を「深編笠」と言う。浪人が良くかぶったので「浪人笠」とも呼ばれる。
鳥追い女(とりおいおんな)
正月行事として、作物が鳥に食い荒らされないことを祈願し「鳥追い歌」を歌いながら家々を回り、門付をするのが「鳥追い女」でしたが、時代が進むにつれて年間を通して鳥追い歌ばかりでなく、流行り歌を歌って収入を得る流しの芸人を指すようになっていった。顔を隠す「鳥追い笠」と「三味線」が商売道具。
柘榴口(ざくろぐち)
江戸時代の銭湯で、洗い場から浴槽(湯船)への入り口を柘榴口という。湯の冷めるのを防ぐため入り口を低く作ってあり,かがんで入るようになっていた。
巻き羽織(まきばおり)
廻り方同心独特の羽織の着方で、裾を内側に折り込んで帯に下から挟んで袋状にし、裾を短くした形
銚釐(ちろり)
酒を燗(かん)するときに使用される金属性(銅または真鍮や錫製)容器で、筒型で下の方がやや細くなっており注ぎ口と取手が付いている。
刺股(さすまた)
捕物の際に、U字型の金具の部分で相手の首や腕などを壁や地面に押しつけたり、先端金具の両端の鋭く長い刺で相手を叩いたりして制圧するのに使用する。多数の捕り手が少数の犯人を取り囲み、取り押さえるための道具。